【ドイツ留学】滞在許可証(ビザ)取得 体験記

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Guten Tag! エアランゲン大学に留学中のふむむです。今回は、私の滞在許可証(ビザ)取得の体験を紹介します!

 

滞在許可証(ビザ)取得のステップ、必要書類等についてはこちらをご覧ください。

ドイツへの長期留学で避けられないのが滞在許可証の取得です。日本語で検索すると「ビザ」とも出てきますが、ドイツ語では Aufenthaltserlaubnis (滞在許可証) と呼ばれています。
*本記事の内容は2021年10月から12月の、エアランゲンのものになります。

 

書類の準備完了!市役所(Rathaus)へメール

電話番号の獲得から住民登録閉鎖口座の開設まで… 長い道のりを経て、ドイツ到着後1か月ほどで滞在許可申請の準備が整いました。
コロナ禍の影響なのか、エアランゲンでは手続きの半分がメールのやり取りで完了できるようになっていました。

住民登録の際にもらった案内の通りに、担当者にメールで滞在許可証を取得したい旨を伝えます。すると、翌日には!(ドイツにしてはとても速いです) 担当者の方から返信があり、必要書類全てをメールに添付して送るように言われました。全てのファイルを添付し、再度返信。翌日には、1か月後の市役所の予約が送られてきました。

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最初のメールをドイツ語と英語を併記して送ったところ、返信はドイツ語のみでした。そう、ここはドイツ。。。
また、予約の日時も担当の方によって決められました。

 

問題発生!

秋が深まるどころか冬の気配が増していた11月ごろ、予約日時まで1週間ほどになって、ある問題に気付きます。
メールには、市役所の担当部署への行き方のほかに、下記のような指示がありました。

 予約時間ぴったり(pünktlich)に、時間通りに来ること。早くても10~15分前に
  担当部署に到着すること。

 6か月以内に撮影された写真を持参すること。持参できない場合は市役所にある
  SpeedCaptureという機械で事前に写真を撮影(所要時間は10分)してから、担当
  部署に行くこと。


私が日本から持参した写真は背景の色が水色で、ドイツの証明写真規定に合っておらず、SpeedCatureを
使う必要がありました。
*写真の撮影時期をチェックされる事はないので、6か月以上前の写真でも大幅に容姿が変わっていなければ大丈夫!

しかし、市役所が開くのは午前8時から。私の予約時間も、午前8時。ここはドイツ、時間ぴったりにならないと市役所の扉は開きません。

ドイツ語の授業で知り合った他の留学生たちから、10分程遅れてしまっただけで取り合ってもらえなくなりそうになったという話を聞いていた私は、軽くパニックになりました。
市役所が開いてからSpeedCaptureで写真を撮影していては、予約時間に遅れてしまいます。しかし、手元にある写真では受理されない可能性が高いです。担当者にこの件に関してメールで問い合わせましたが、いくら待っても返信が来ません。

先に滞在許可を申請していた留学生の友人に相談したところ、SpeedCaptureで撮影した写真は24時間保存されているはずとのことでした。そこで、前日に市役所で写真を取ることにしました。

 

写真撮影のため、予約前日に市役所へ

予約前日、住民登録以来初めて市役所の入口へ。守衛のおじさんに予約がない旨を伝えると、入館できないと言われてしまいます。5分ほど、明日の朝一番に滞在許可証申請の予約があり、申請前に写真撮影をする時間がないため、今日撮影をしておきたいのだ、と何度も説明しました。納得していなさそうでしたが、最終的に守衛のおじさんは通してくれました。(どこまでも食い下がる私が面倒臭くなった可能性が高いです 笑)

 

番号札のような物をもらい、機械のある部屋で顔写真を撮影し、指紋を提出します。タッチパネルで指示を英語に切り替えられたので操作はスムーズでした。機械の説明によれば、データは48時間後に削除されるようです。5分ほどで撮影自体は終了しました。

 

明らかに使いまわしている番号札を持って帰る訳にもいかず、担当部署の待合室に行き、受付の女性に話しかけます。ピシャリと「番号札をそこの機械で出して待って!」とだけ言われ、銀行等の要領で指示通りに別の整理券を取得し、席に腰掛けます。

15分ほど待って、番号が呼ばれたので受付へ。元々持っていた札を返すだけだ、と言うと、さっきとは別の受付の男性は驚いた顔をしていました。

ドイツ役所あるある「不愛想な職員」の洗礼を受けた気分で、翌日への不安を抱えつつも、帰宅しました。

 

予約当日!

予約当日、まだ外が薄暗い内に起床し、念のために必要書類と既に提出した書類、ダメもとで日本で撮影した証明写真も持って家を出ました。

7時半過ぎに市役所に到着したところ、狙い通り1番に並べました。守衛のおじさんたちが煙草を吸いながらお喋りしているのを横目に、待ちます。予想通り、8時までドアが開くことはなさそうです。

午前8時になって、守衛のおじさんたちがえっちらおっちら動き出します。(早くして~!と心の中で叫んでました 笑)

滞在許可申請の予約がある旨を伝え、市役所入り口付近で再度(予約の証明として?)携帯で予約詳細のメールを提示し、中へ。大急ぎで担当部署の受付に行きます。

待合室に着いたのは午前8時10分くらい。急いで機械に予約番号を打ち込み、整理券を持って椅子に座ります。待つことさらに10分、ようやく番号が呼ばれ、指示された通りに同じ階の小さな部屋へ。扉をノックして入ります。

 

遂に最終手続き

中にはフレンドリーな雰囲気の女性の職員の方が二人いらっしゃって、なんと英語とドイツ語のどちらが良いか聞いてくれました! 語彙に圧倒的な差があるので、英語での対応をお願いします。持ってきた書類を提出し、さらに渡された書類に記入。「写真は持ってきたか」と聞かれたので、日本で撮った証明写真を出してみました。

すると、職員の方はすんなり受け取り、パソコンの方へ。しばらくして、同僚に「水色の背景っていいんだっけ?」と聞き出しました。その場では結論が出なかったようで、内線で確認の電話を掛けます。

電話の結果、やはりこの写真は受理できないので、今からSpeedCaptureで写真を撮ってくるようにと言われます。昨日撮影した事を伝えると、「データはその日中に削除される」そう。

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ドイツあるある:人、物によって言ってることが違う。。。


再度機械で写真を撮影し、部屋に戻ります。データを確認の上、部屋の外で声が掛かるまで待つように指示されます。
10分程待ったところで声が掛かり、再び部屋の中へ。滞在許可証申請費100€をカードで支払いました。(コロナ対策なのか、現金不可でした)

お知らせの手紙が届き、かつ申請日(この日)から4週間+1日以上経ってから、市役所の開いている時間 (平日2日はお昼まで、他の日も16時までしか空いてない!) に滞在許可証を取りに来るようにと説明されました。

 

届かない手紙

しかし4週間後、待てど暮らせど手紙は来ず…。クリスマス休暇が迫る中、市役所が閉まってしまう前にどうにか状況を把握したい…!

市役所に問い合わせると、もう滞在許可証は届いているのでいつでも来い、という返信が12月21日に来ました。(市役所の年内最終開館日は23日)

翌日、慌てて市役所へ。守衛のおじさんには滞在許可証を取りに来た旨を伝え、三度目ともなって多少慣れた整理券の発行も済ませ、待合室に座ります。

この日は午前9時半ごろに市役所に到着したため、30分ほど待ちました。

番号が呼ばれ、受付へ。滞在許可証を受け取りに来た、と伝えると、名前を聞かれ、受付の方が近くの棚をごそごそ。紙とカードを引っ張り出して、「はい」と渡されました。用が済んだならさっさと帰って頂戴、と言わんばかりの雰囲気。随分あっさりしていて、多少面食らいましたが、遂に滞在許可証を手に入れることが出来ました!

1年間で申請したのですが、なぜか2年分の滞在許可が下りていました。笑

 

おまけ Fiktionsbescheinigung について

ドイツ滞在が90日を越える場合、滞在許可の申請が必要になります。滞在許可証がないと、ドイツ国外に行くことはできません。

ドイツ滞在91日目以降、滞在許可証の取得前にドイツ国外に旅行したい場合などに、Fiktionsbescheinigung というものをいくらか払えば発行してもらえる、という情報をネット上でいくつか見かけます。

私もクリスマス休暇中の旅行を検討していたので、この Fiktionsbescheinigung について調べてみたのですが、どうやらこの仮証明書では、ドイツを出国することはできても再入国ができないようでした。

ドイツに長期滞在する方で、旅行もたくさんしたい!と考えている場合は、スケジュールを良く考えておくと良さそうです。

 

まとめ

今回は私の滞在許可証取得の体験を紹介しました!ドイツの市役所職員の方は、事前に聞いていた通り総じて不愛想で、早口のドイツ語でしか説明してくれません。(私はかなりラッキーでした)
人によって言っていることが違う、メールの返信がなかなか来ない、などなど色んな事がありますが、滞在許可証さえ取得できれば、大変な手続きからは解放されます!頑張ってください!

それではまた!Tschüss!