【ドイツ留学】ドイツで銀行口座開設!閉鎖口座とは?普通口座も必要?

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Guten Tag! エアランゲン大学に留学中のふむむです。

今回は滞在許可証(ビザ)取得のためにも避けては通れない、ドイツでの銀行口座の開設の体験談を紹介します。

*本記事の情報は2021年9月時点のものです。

 

 

滞在許可証(ビザ)取得までの記事でもお話ししましたが、ドイツで留学生として滞在許可証を取得するには、滞在中の費用を証明するための閉鎖口座と普通口座が必要になります。

 

閉鎖口座とは?ドイツ留学に必須なの?

ドイツに長期滞在する場合は十分な滞在費用があることを証明しなければいけません。具体的には、861€×滞在月分の費用証明  が必要です。
(例えば、1年間滞在する場合は 861€×12か月=10332€ の費用があることを証明しなければなりません。)

2022年10月3日追記

2022年10月1日以降に申請する滞在許可について、滞在費用証明の必要額が
月額934€ に引き上げられました。これに伴い、例えば1年間滞在する場合には
934€×12か月=11208€ の費用証明が必要になります。
詳細はドイツ外務省のHPでご確認ください。


japan.diplo.de



多くの留学生はドイツで閉鎖口座を開設し、残高証明書を取得しています。

閉鎖口座は、入金はできても自分で自由に引き出しはできない特殊な銀行口座です。閉鎖口座から普通口座に毎月861€ずつ振り込まれます。(つまり、閉鎖口座に入れたお金を受け取るための普通口座も必要です。)

留学生が滞在期間がまだあるのに、滞在費がなくなってしまった!、なんてことにならないような仕組みになっている口座なのです。

奨学金を取得している場合は、一応、「滞在に必要な費用-奨学金の受給額」の費用だけ閉鎖口座にあることを証明できれば良く、奨学金で全額滞在費用を賄える場合は閉鎖口座の開設は必要ない、ということになっています。

しかし、ドイツの役所では、ドイツ語の書類以外を受け取ってくれない場合も多々あります。折角英語版の受給証明書をドイツに持ってきても、取り合ってくれないなんてことが起こりかねません…。(さらに言えば、ドイツの役所では例えこちらがドイツ語が分からなかろうとドイツ語でしか対応されないことが多いです)

なので、ご自身でドイツ語で説明できる自信がない限り、閉鎖口座を開設する事をお勧めします。

 

さらに、出国前に閉鎖口座や普通口座について調べたところ、ドイツの銀行員さんたち自身も閉鎖口座がどんなものなのか知らないこともままあるようでした。
私の場合は、それなりに小さな街への留学かつ留学生へのサポートの手厚さも不明だったので、どちらの銀行口座もオンラインバンクで開設することにしました。
私が閉鎖口座を開設したのがExpatrio普通口座を開設したのがN26です。

 

Expatrioについて


Expatrioはベルリンに本社を置く、主にドイツへの留学生向けにサービスを提供するオンラインバンキングサービスです。口座開設の全てのプロセスを英語で完了させることができます!具体的な口座開設方法については既に多くの方が分かりやすく解説していらっしゃるので、ここでは割愛します。

私はドイツに来て1週間ほど後に口座を開設しました。ドイツで使える電話番号やドイツでの住所が必要なのでは、と考えていたのでこちらに来てから手続きを開始したのですが、Expatrioの閉鎖口座開設手続きは、日本にいてもできるそうです!

口座開設後、必要金額の入金が確認されれば、2日ほどでに閉鎖口座の残高証明書をPDFで発行してくれます。

開設手続きから証明書発行まで、本当にスムーズでした!

 

N26について

 

N26はドイツを中心にヨーロッパで展開するオンラインバンキングサービスです。N26のメリットは以下の通りです。

 

・必要なのはパスポート、電話番号のみ(最終的にはドイツ国内の住所も)

・口座維持費無料

・オンライン&英語で全ての手続きが完了

・ほぼ全てのATMで毎月5回まで引き出し手数料無料

・ATM以外にもdmなどで利用可能なCASH26という現金引き出しサービスあり

・スタンダードプランでもタッチ決済可能なデビットカードを無料で発行可能

 *カードの送料はかかります

 

N26の専用アプリも非常に使いやすいです!チェコに旅行した際には、現地のATMでキャッシングを利用できました。

N26のアプリ。月々の収支の管理も楽々!

このように留学生にとって非常に魅力的なN26ですが、やっかいなのが「オンラインでの本人確認」です。

 

N26の本人確認体験談!

N26での口座開設、最大の関門がこちら。
オペレーターの質問に答え、指示に従ってパスポートを提示し、本人確認が終われば、晴れて口座開設手続きが完了します。
本人確認に必要なのは、パスポート、安定したWiFi、顔に自然光が当たって適度に明るい部屋です。誰かから指示されていると判断されると口座は開設できないため、自分しかいない、静かな部屋で本人確認を行いましょう。


携帯にN26の専用アプリをダウンロードして、いよいよ本人確認スタート。
最初に繋がったのは男性スタッフ。英語で指示がほしい旨を伝え、口頭で質問に答えてるところまでは良かったのですが…

訛りが強すぎて、パスポートをどう動かせばいいのか分からない!!!!

ドイツ語訛りの英語やイギリス・アメリカ・オーストラリア英語ならよかった(理解できた)のですが、私が人生で聞いたことのない訛りの英語で…
早口の指示が途中から聞き取れなくなってしまい、ビデオ通話を切られてしまいました…。

 

本人確認ではこういったことはままあると聞いていたので、即座に再チャレンジ。
次に繋がったのは女性のオペレーターの方で、丁寧にイギリス英語で話してくれました!ラッキー!
口頭でいくつかの質問に答えた後、パスポートを指示に従って動かしていきます。この方は身振りもつけて指示してくれたので、とても分かりやすかったです。

 

無事、本人確認が終了し、口座開設できました!
最初の本人確認が上手くいかなかったときは凹みましたが、N26の本人確認は複数回チャレンジすることの方が多いようなので、皆さんも何度でもやってみてください。
後日、日本にいる家族からこの口座に送金してもらい、自分でN26の口座からExpatrioの閉鎖口座に、滞在費証明分の金額を振り込みました。



おまけ 海外送金サービスWiseについて

留学生や海外に滞在する機会の多い日本人の間で有名なオンライン送金サービスがWise(旧TransferWise)です。

銀行の海外送金に比べて早く、お得なレートで海外に送金が出来るのが魅力。しかし、日本にいた私は身分証明で躓いてしまいました。

パスポートを更新した結果、顔写真のあるページに住所記入欄がなくなったため、身分証明書として使えなくなっていたのです!!!
私は運転免許証もマイナンバーカードも持っていなかったので、泣く泣く送金サービスの利用を諦め、代わりに家族に送金してもらいました…。

私自身では利用できませんでしたが、送金にかかる時間もレートも非常に魅力的なので、海外送金の際にはWiseの利用がおすすめです。

 

まとめ

以上、今回は私のドイツでの閉鎖口座、普通口座開設の体験談を紹介しました。特にN26の本人確認については、上手くいかないことの方が多いので、諦めずに何度もチャレンジしてみて下さい。
それではまた!Tschüss!