【ドイツ留学】最大の難関!滞在許可証(ビザ)取得のステップ解説!
Guten Tag! エアランゲン大学日本語学部に交換留学中のふむむです!
ドイツに長期留学をする方にとって、最大の関門といっても過言でない滞在許可(ビザ)取得…
スムーズに滞在許可を取るためには、計画的に、逆算しながら行動しなければなりません…!
今回は、滞在許可の取得までのステップを順番に解説していきます。各ステップの詳細については、別の記事にまとめています。
この記事が、少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。
*滞在許可の取得は、(最終的な手続きを除けば)日本で準備していくことも可能です。私はコロナ禍に伴い、留学が正式決定した時点で留学開始まで3か月なかったので、全て現地で手続きを行いました。
*本記事の情報は2022年3月時点、エアランゲンでのものになります。また、私が実際に手続きを行ったのは2021年9月~12月です。ご了承ください。
- ①住民登録証明書(Wohnungsgeberbestätigung)
- ②受け入れ先大学の在籍証明書(Immatrikulationsbescheinigung)
- ③滞在費用の証明
- ④ドイツの公的健康保険への加入証明書(Krankenversicherungsnachweis)
- ⑤顔写真
- 滞在許可証の取得手続きはいつまでにすればいいの?
- まとめ 滞在許可取得のために、入国直後から行うべきこと
ビザ、滞在許可、など様々な名前でネット上で呼ばれていますが、ドイツ語での名前はAufenthaltserlaubnis です。
日本人はパスポートだけで90日間まではドイツ国内に滞在可能(いわゆるビザなし滞在)なのですが、それ以上の期間ドイツに滞在する場合に必要になるのがこの滞在許可証です。
必要書類を揃え、外国人局(Bürgeramt)で予約を取って、書類を提出、1か月程待ってから滞在許可証が届きます。
以下、必要書類一覧です。
①住民登録(Wohnungsgeberbestätigung)の証明書
②受け入れ先大学の在籍証明書(Immatrikulationsbescheinigung)
③滞在費用の証明=十分な残高のある閉鎖口座(€861×滞在月分)
④ドイツの公的健康保険への加入証明書(Krankenversicherungsnachweis)
⑤顔写真
⑥パスポート
これだけ見るとなんだかとても大変そうですね…💦
順番に見ていきます。
①住民登録証明書(Wohnungsgeberbestätigung)
住民登録は、ドイツの滞在先に到着後、2週間以内に行う手続きです。いわゆる「住所登録」のことで、ドイツ人であっても、引っ越した際に行う手続きです。
1週間以内に行わなければいけないなど、ネット上には様々な情報があります。実際にはこのような規定はないようですが、この後の手続きをスムーズに行うためにも、なるべく早く取得することが望ましいです。
取得には賃貸契約の証明書(Mietervertrag)が必要になります。私は学生寮の大家さんに入居日に発行してもらいました。
賃貸契約証明とパスポートを持って行って役所(Rathaus)に行って手続きを行います。コロナ禍の影響もあり、予約の必要性の有無などは自治体によって異なりますので、滞在予定の街の Rathaus のHPをチェックしてみてください。
②受け入れ先大学の在籍証明書(Immatrikulationsbescheinigung)
これは滞在目的の証明する書類です。受け入れ先の大学に発行を依頼しましょう。
③滞在費用の証明
ドイツに長期滞在する場合は十分な滞在費用があることを証明しなければいけません。具体的には、861€×滞在月分の費用証明が必要です。例えば、1年間滞在する場合は 861€×12か月=10332€ の費用があることを証明しなければなりません。
2022年10月3日追記
2022年10月1日以降に申請する滞在許可について、滞在費用証明の必要額が
月額934€ に引き上げられました。これに伴い、例えば1年間滞在する場合には
934€×12か月=11208€ の費用証明が必要になります。
詳細はドイツ外務省のHPでご確認ください。
多くの留学生はドイツで閉鎖口座を開設し、この費用証明書を取得しています。
閉鎖口座についてはこちらの記事をどうぞ。
例えば奨学金を取得している場合は、一応、滞在に必要な費用-奨学金の受給額 の費用だけ閉鎖口座にあることを証明できれば良く、また奨学金で全額滞在費用を賄える場合は閉鎖口座の開設は必要ないということになっています。
しかし、ドイツの役所ではドイツ語の書類以外を受け取ってくれない場合も多々あります。折角英語版の受給証明書をドイツに持ってきても、取り合ってくれないなんてことが起こりかねません…。(ドイツの役所の人は例えドイツ語が分からなかろうとドイツ語でしか対応しません)
なので、ご自身でドイツ語で説明できる自信がない限りは、閉鎖口座を開設する事をお勧めします。
なお、閉鎖口座に入れたお金を受け取るためには普通口座の開設も必要です。
そして、これらの口座の開設には ドイツ国内で使用可能な電話番号 が必要になります。
④ドイツの公的健康保険への加入証明書(Krankenversicherungsnachweis)
ドイツでの滞在許可の取得には、ドイツの公的健康保険への加入が義務付けられています。
ドイツの健康保険会社は、TK、AOK、DAK、SBK などがありますが、どこに加入しても費用や保険内容はほとんど同じです。
私は大学から紹介されたTKに加入しました。TKは英語でのサポートを実施していたので手続きもスムーズで、英語で問い合わせることもでき、とても良かったです。
⑤顔写真
滞在許可証は、紙とカードでもらうのですが、このカードに必要なのが顔写真です。ドイツの滞在許可証の写真には非常に細かい規定が存在します…
私も日本から顔写真を多めに持って行ったのですが、背景が水色で…
一旦受け取ってもらえたものの、確認するとやはり規定に合っていないので使用できないと言われてしまいました。
しかし、エアランゲンの Rathaus では指紋提出と同時に顔写真の撮影も可能な SpeedCapture というものがあり、ものの10分で写真も指紋もその場で提出できてしまいました。
この辺りは行ってみないと、あるいは役所からメールが来ないと分からない部分ではあるので、心配な方は日本からドイツの証明写真規定に沿った写真を持ってくることをお勧めします。
滞在許可証の取得手続きはいつまでにすればいいの?
これだけの書類を要求してくるのに、ドイツ、メールの返信も対応もとにかく遅い…
滞在許可証の申請の予約をしても、返信が3日以内に来れば奇跡、実際の予約が1か月後に取れれば万々歳というほどで、人口の多い街だと予約が取れるのが2か月後、なんてこともあるようです。
しかし、「90日以内に申請手続きを開始する=アポイントメントを取るメールをする」ことができれば、例え90日以内に滞在許可証が取得できなくても、自動的に滞在許可は延長されます。
なので、焦りすぎず、着実に手続きを進めましょう。
まとめ 滞在許可取得のために、入国直後から行うべきこと
・住民登録 (Wohnungsgeberbestätigung)
・ドイツで使用可能なSIM(電話番号)の取得
→閉鎖口座及び普通口座の開設
・在籍証明書の発行依頼
・ドイツの公的健康保険への加入
これらの手続きを行い、必要な書類を揃えていきましょう。計画的に行動すれば、スムーズに予約申請まで辿りつけますよ!
それではまた!Tschüss!