【ドイツ生活】ワクチン接種証明書と3回目のワクチン接種について

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Guten Tag! ドイツ エアランゲン大学に交換留学中のふむむです!

今日はドイツでの新型コロナウイルスワクチン接種証明書(Impfnachweis)の取得、および3回目のワクチン接種についてお話したいと思います。

*本記事執筆時点(2022年4月)の時点で、ドイツ各州は新型コロナウイルスに関する規制を緩和する方向で動いています。今後ワクチン接種証明書がどの程度有用であるのかは見通せませんが、ご参考になれば幸いです。

 

 

ドイツのコロナルール、2G、3Gって?

ドイツには、施設やイベント等でどのレベルのコロナ規制が導入されるかを、ドイツ語の頭文字を取って〇Gと表しています。
各規制の意味は下記のとおりです。

 

2G+ (ツヴァイゲープラス)

ワクチンを2回接種済みか回復済みで、かつ迅速検査かPCR検査の陰性証明を持つ者のみ入場可。
3回目の接種が終わっている場合は検査の陰性証明が不要

 

2G  (ツヴァイゲー)

ワクチンを2回接種済みか回復済みの者のみ入場可能。PCR・迅速検査の陰性証明書では入場不可

 

3G+ (ドライゲープラス)

ワクチンを2回接種済み、回復済み、またはPCR検査の陰性証明書を持つ者のみ入場可。迅速検査の陰性証明では入場不可

 

3G (ドライゲー)

ワクチンを2回接種済み、回復済み、または、PCR検査か迅速検査の陰性証明書を持つ者のみ入場可

 

*この3つのGは、Geimpft(ワクチン接種済み)、Genesen(回復済み)、Getestet(検査済み)の頭文字を取っています。

 

特段何も無ければ3G、コロナの状況次第で2Gや2G+になります。

ドイツは連邦制なので細かな規制は州によって異なりますが、私の住んでいるバイエルン州では、2Gの間は対象となるお店や施設内、イベント、公共交通機関内などで“FFP2マスク”の着用が必須になります。3Gでは日本でいう“不織布マスク”でもOKです。

なお、現在のドイツでは2回目のワクチンの「有効期限」は9か月です。
2回目のワクチン接種から9か月たってしまうと、「ワクチン接種済み」とみなされなくなってしまうので、日本で3回目のワクチンを受けるか、ドイツに到着後ワクチン接種を受ける事をお勧めします。



ドイツで日本のワクチン接種証明書は使えるの?

これからドイツに来る皆さんの気になる点はまさにここだと思います。
結論から言うと、

ドイツでは、日本のワクチン接種証明書は限りなく使いにくい

(ドイツ版の接種証明書を取得する方が良い)

です。

 

私が日本にいたころは、「ワクチン接種証明書」が出来たばかりで、海外渡航者向けに、自治体が英文の接種証明書を紙媒体で発行する形でした。現在では日本でも接種証明アプリがあるそうですね。

ヨーロッパの他の国々と異なり、ドイツ国内では未だにワクチン接種証明書を提示する場面が少なくありません。現在の日本と同じようにアプリでQRコードを提示する方法が最も一般的です。

私が渡独した時には、日本のワクチン接種証明書は、「説明できれば」使用可能でした。

私が住んでいる街は留学生も多いので、割と何とかなったのだと思います。しかし、エアランゲン以外の街では、ドイツ人の友人と一緒に居て、友人も説明してくれなければ信用してもらえなかったのではないか、という場面が何度もありました。(英語が分からないドイツ人の方が多いです…)

 

日本の「海外版」アプリの接種証明書も、ドイツでは読み取ってもらえなかったと、私より半年ほど後に渡航した友人から聞きました。

ドイツでワクチン接種証明書を取得することは決して難しくはないので、日本から紙版の接種証明書を持って来て、ドイツでドイツ版の接種証明書を取得することを強くお勧めします。



ワクチン接種証明書の入手方法

ドイツのワクチン接種証明書は、先述の通りQRコードを取得した後、専用のアプリをダウンロードして、QRコードを読み取ります。

このQRコードは、ドイツの薬局(Apotheke)で手に入れる事が出来ます。
日本の接種証明書を持っていき、ドイツのワクチン接種証明書を取得したい旨を伝えます。

接種証明書の発行にお金を要求してくる薬局もあるようですが、基本的には無料でできるはずなので、思うように対応してもらえない場合は別の薬局にも行ってみましょう。

私のお世話になった薬局の方々はとても親切で、英語でも対応してくださりました。
(私の接種証明書に描かれていたご当地キャラを見て、「可愛いわね~ドイツじゃ絶対こんなことないわ!」と仰っていました)

ワクチンを接種した日、接種したワクチンの種類等を薬剤師の方が確認し、機械に情報を打ち込んで、QRコードの印刷された接種証明書を発行してくれます。



ワクチン接種証明アプリのインストール

ドイツのワクチン接種証明アプリ

さて、ここでちょっと面倒なのが接種証明書のアプリのインストールです。私はiPhoneを使用しているのですが、何とこのアプリ、日本のAppleIDではインストールできません…。

色々調べましたが、結局ドイツ版のAppleIDを作成することにしました。(日本版のAppleIDの地域設定を変更すると、日本版AppleIDでそれまで使っていたサブスク等が全部飛んでしまうのです…!)

日本版のAppleIDからログアウトして、ドイツ版のAppleIDを作成、その後、アプリストアから接種証明書アプリをダウンロードします。アプリのダウンロード完了後、QRコードを読み取れば、接種証明書の取得は完了です!

この後、日本版のAppleIDに切り替えても、ドイツの接種証明アプリは使用可能です。アップデートしたい場合は、再度ドイツ版のAppleIDにログインして作業する必要があります。(私は使えているのをいいことにずっとアップデートしてません( ̄▽ ̄;))



ドイツでの3回目のコロナワクチン接種

私はドイツに2022年8月まで滞在予定で、2021年8月初旬に2回目のワクチン接種を受けていたので、3回目のワクチン接種はドイツで受けました。

ドイツのワクチン接種は無料で、接種券も要らないので日本よりも簡単です!2回目の接種から3か月たってれば受けられちゃいます。

*お住いの自治体によって異なる部分もあると思いますので、あくまで参考にしてください。

 

①ワクチン接種の予約

 ドイツのワクチン接種は接種センター(Impfzentrum)で行われています。私の場合は、まずバイエルン州の提供するワクチン接種予約サイトに行き、希望する会場、日時を選択し、ワクチン接種状況や、持病の有無、過去の副反応について登録していきます。この際にメールアドレスも登録します。これらの情報はワクチン接種後ほどなくしてで削除されますので、ご安心を。

 *予約なしの飛び入り接種を提供している会場もありますが、確実に、希望の日に接種を受けたかったので事前予約を選びました。詳しくは、お住いの自治体のHPを調べてみてください。

 

②ワクチン接種会場にて、ワクチン接種

 持ち物は、ドイツ版ワクチン接種証明書(アプリでOK)と、パスポートです。

 真新しい接種センターの建物はとても綺麗。ワクチン接種予約時間の少し前に接種会場に行き、入り口のおじさんに3回目の接種であること、予約済みであること、予約時間を伝えます。

 センター内に入ると、他の施設と同様に入り口付近で接種証明書を確認され、番号札を渡されるので、そのまま待合スペースで番号が呼ばれるのを待ちます。 
 番号を呼ばれると、担当の方に再度ワクチンの接種状況などについて説明します。これから接種するワクチンの種類が何であるかもここで説明されます。私の場合はBionTechのワクチンでした。

 ドイツのワクチン接種記録の黄色い紙を持っていないのか、と聞かれたので、2回の接種は日本で受け、その後ドイツ版の接種証明書を取得したのだ、と説明しました。

 その後、案内に従って3回目のワクチン接種会場となっている2階へ。距離を十分にとった待合スペースで、番号が呼ばれるまで待ちます。

 

 番号が呼ばれたら、ブースの中へ。中にはお医者さんと看護師さんがいます。
 冬だったので、ワクチンを打ちにくい恰好をせざるを得ず、ちょっとあたふたしました。

 いざ腕を出すと、ワクチンを接種するお医者さんと別の位置に看護師さんが立ち、「ここでの接種は初めてよね?終わったら右手に進んで、呼ばれるまで10分くらい待って頂戴ね。その後接種証明書が貰えるわ」なんてお話している間にいつの間にか接種完了。痛みに注意が向かないように敢えてこうしているのでしょうか、日本での接種より全体的にカジュアルな雰囲気でした。

 その後、お礼を行って案内の通りに待機スペースに行き、10分後にまた番号を呼ばれ、接種証明書(3回目のワクチン接種の日時とワクチンの種類の記録された紙)を受け取ります。

 全部で1時間かからなかったです。私はその足で薬局(Apotheke)へ行き、接種証明書を更新(3回接種済みのQRコードを取得)しました。



おまけ 3回目接種の副反応

私は1回目と2回目はモデルナ、3回目はBionTech(ファイザー)のワクチンを接種しました。同様の状態の友人は周りに複数居ましたが、副反応は本当に人によって様々で、ほとんど感じていない人もいました。

私は2回目接種の後に40度の高熱、寒気、筋肉痛、関節痛、頭痛に苦しんだので、それに比べれば大した事無かったです。37度5分くらいの熱が出たので、日本から持ってきたコンタックを飲んで、日本から送ってもらったポカリの粉からポカリを作り、日本から送ってもらった冷えピタをつけてゆっくりしていました。

熱があったのは接種当夜と翌日だけで、アセトアミノフェンを多く含んでいるコンタックを使用したからか、薬を飲むと熱はすっと治まりました。

一番長引いた副反応は接種した側の脇の下の、筋肉痛に似た謎の痛みで、5日程続きました。調べたところ、3回目の接種に比較的見られる副反応だったようです。



まとめ 

以上、ドイツでのワクチン接種証明書の取得と、私の3回目のワクチン接種体験談でした!

この記事を執筆している現在(2022年4月)、ヨーロッパ各国は規制緩和へと舵を切っており、ベルギー人の友人が政府のワクチン接種アプリが突然サービス終了してしまったため、学生食堂(Mensa)に入れず困っていました…。

この記事がお役御免になる世の中に早く戻ることを願っていますが、少しでもご参考になれば幸いです。

それではまた!Tschüss!